こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「大人の発達障害です、『アンガーマネジメント』は役立ちますか?⑤」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

「アンガーマネジメント(怒りのコントロール法)」の第5回です。アンガーマネジメントは、発達障害の方に限定してものではなく、どんな方が使って頂いても役立つスキルの一つです

 

 

今回のテーマは「相手の怒りを自分に伝染させないこと」です。

 

 

 

もし皆さんの身近な人(友人、家族、恋人、同僚等)が、何に対して怒っている光景を目にされたら、どうされるでしょうか?

 

 

ここでのポイントは、「相手の怒りは相手のもの」として捉えることです。

 

 

「そんなに怒らなくてもいいじゃない」とか、「怒るのは良くないよ」…等と言ってしまったとすれば、相手の怒りがさらに増すだけでなく、多くの場合、その言葉を口にした相手に対しても怒りが「飛び火」してしまう結果になることでしょう。

 

 

そうなると、怒りの矛先を突然向けられてしまった皆さんとしても、つい「何で自分に対して怒るのだ」と思ってしまい、そこから、新たな怒りのバトルが勃発してしまいかねません。

 

 

これが「相手の怒りが自分に伝染してしまった」状態に他なりません。

 

 

 

また、「人の怒りは、同じことに対しては、20分間以上は続かない」と言われています。

 

 

もし20分間以上怒り続けている人がいたとするならば、一番よくあるケースは、途中でこちら側が何かしら口を挟んだり、意見を言ってしまったりすることで、「新たな怒りの種(燃料)」が投下され続けてしまった結果だとも言えるでしょう。

 

 

 

怒っている相手が身近にいらっしゃられた場合は、

 

  1. 20分間はそっとしておく
  2. 相手の怒りは相手のものとして捉える
  3. 相手の怒りを自分に伝染させない

 

まずはこの3点を意識されてみられて下さい。

 

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、

過敏性腸症候群、アルコール使用障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また、ご希望の方には、アンガーマネジメントについてのご相談も承っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。