こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「大人の発達障害です、上手な『休日の過ごし方』を教えて下さい」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

大人の発達障害の方の中には、休日の自由時間(余暇時間)を上手く使えない方も少なくはありません。

 

例えば、予定を詰め込み過ぎて活動し過ぎてしまったり、逆に、気分転換になるようなことを上手く組み込めず、ストレス発散が出来なかったりするのです。

 

 

 

発達障害の方が休日を上手に過ごされているかは、とても重要な事柄です。

 

実際、休日の過ごし方に悩み、ストレスを抱えている、という例は少なくありません。

これは日本だけのことではなく、海外でも同様で、発達障害の方への余暇の支援が重要視されているのです。

 

何故なら、余暇の充実は、上手なストレス解消にも繋がるからです。

 

 

発達障害の特性をお持ちの方が、余暇を楽しく過ごせるようになれば、仕事で苦労することがあっても、そのストレスを自分で上手に発散することが出来るようになります。

 

これは大切なストレスマネジメントの一環なのです。

 

 

私見ですが、もし「土日休み」というように2日間連続での休日設定の場合、1日を主に「身体のリラックス(メンテナンス)」、もう1日を主に「心のリフレッシュ」に充てることをお勧めします。

 

 

 

身体のリラックス(メンテナンス)として、

・疲れた身体を休ませる

・質の良い睡眠を取る

・ゆっくりお風呂に入る

・栄養価の高い美味しい食事を摂る

・見たいTVを楽しむ

・室内や身の回りの環境整備をする(掃除・洗濯)

 

……等といったことに充てられると良いのではないでしょうか。

 

 

 

一方、「心のリフレッシュ」としては、

・楽しみにしていた映画を観に行く

・芸術活動をしてみる(美術館に行く、絵を描く等)

・運動や散歩を楽しむ

・買い物に出掛けてみる

・普段作らないような凝った料理をしてみる

・友人と会う約束をしてみる

 

……等といった、

普段あまり頻繁にはされないような事に、

挑戦されてみられるのも良いかと思います。

 

そのことで、新しい楽しみや興味の発見に繋がったり、

また日頃使わない“脳の領域“を賦活させることで、

脳科学的にも“リフレッシュした状態”に至る、

といったメリットがあります。

 

 

 

但し、発達障害の方の特性として、「とことんやらないと気が済まない」という所がありますので、余り予定を詰め込み過ぎないようにされて下さい。

 

そして、「もう少しやりたかったな…」と感じられたら、それをぜひ、次の休日の楽しみとして残しておかれると良いかと思います。

 

 

 

このように、休日に、ご自身の趣味ややりたい事、掃除や公共料金の支払い等のやるべき事の双方を、計画的にこなせるようになると、1週間の生活リズムが安定します。

 

休日に生活リズムが崩れて、休み明けに遅刻や欠勤をしてしまうということが減り、仕事の安定したパフォーマンスにも繋がっていくのです。

 

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ASD、ADHD含む)をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、

パニック障害、睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、

統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。