こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「大人のADHDの『多動性』について具体的に教えて下さい」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

ADHDの方の場合、成長するにつれて、目に見える形での「多動性」は、

治まってくる場合が大半ですが、

人によりましては、成人期以降も、手足を落ち着かなく動かす傾向があったり、

じっと座っていることが求められる場面において、

内的な緊張感や落ち着かなさが高まってしまたりされることが、

しばしば起こり得ます。

 

さらに、ストレスが掛かるような状況下においては、

この内的な緊張感・落ち着かなさ・切迫感等がより昂じてしまい、

パニック状態になってしまうことも起こり得ます。

 

 

一方で、ご自身のそういった多動傾向を上手くコントロールされている方も、

非常に多くいらっしゃられます。

以前、同コラムでも紹介させて頂きました「多動コントロール法」というのが、

それに相当します。

例えば、出社前に、ジョギングやウォーキングといった運動をされておくと、

その後の多動傾向がかなり軽減される、ということが知られています。

他にも、適度な休憩を取り、その際に軽くフロアを一周されてみられるのも、

多動傾向のコントロールとしては有用でしょう。

 

 

以下に、大人のADHDの方に起こり得る「多動性」の症状を挙げさせて頂きます。

 

□ 過度におしゃべりをしてしまう
□ おしゃべりが一方的なものになりやすい
□ 内的な“落ち着かなさ”を感じている
□ 感情が高ぶりやすい
□ 自ら多忙な仕事を選ばれる
□ (貧乏ゆすり、指遊び等といった)目的のない動きが見られる
□ アルコールや薬への依存傾向がみられる
□ 会議や学会等の場で、必ず発言を求めたり、立て続けに質問をしてしまう

 

……これらがまず挙げられるでしょう。

ご自身の振り返りや自己理解に役立てて頂けましたら幸いです。

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、ASD含むをはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、

睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。