こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「大人のADHDの『不注意』について具体的に教えて下さい①」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

大人のADHDの場合、

「多動性」に関しては、成長と共に徐々に緩和されていく傾向がある一方で、

「不注意」の問題(悩み)が継続し続けるケースが多いということを、

以前同コラムにて記載させて頂きました。

 

 

大人のADHDの「不注意」に関する具体的な例としては……

 

●カバンやパソコンを頻繁に置き忘れてしまう
●鍵や携帯電話を紛失してしまう
●外出中に混乱してしまい目的地の場所が分からなくなってしまう
●服の着こなし方についてよく周囲から指摘を受けてしまう
●靴下が左右揃っていないことがある
●自室や会社のデスク回りに物が積み上げられている
●仕事や炊事の段取りを立てることが苦手である

 

……まずはこのようなことが挙げられるでしょう。

 

 

 

 

このように大人のADHDの方は、

上記のような「不注意」の諸々の症状により、

忘れっぽさ、集中力不足、自らのスケジュール管理の難しさ等が生じ、

仕事上の約束を守れないことも多々あります。

そして、その結果として、対人的な交渉・接触が苦手となってしまい、

そのような状況を自ら避けるようになってしまいます。

このため、能力はあるにも関わらず、周囲からは、

「今一つ信頼できない」「あてにできない」と否定的に評価されてしまったり、

このようなストレス状況下から、抑うつ状態に至ってしまったり、

といったことが起こり得ます。

 

 

 

このように、ADHDの方は、思春期以降、

相手との約束が守れない等といったことが繰り返された結果、

対人場面において、課題や困難を抱えるようになることがあります。

このため、本来はADHDの方が、

対人関係の問題の方がより焦点化されてしまい、

自ら「自閉スペクトラム症(ASD)ではないか?」と思われて、

医療機関等を受診されるケースが少なくはない、とすら言われています。

 

 

 

 

このコラムを読まれまして、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、ASD含むをはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、

睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。