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【心療内科Q/A】「発達障害に関わる『就職の制度』を教えて下さい」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

大人の発達障害の方に関係してくる「就職時の制度」として、

まず挙げられますのが「障害者雇用の義務化」でしょう。

 

 

現在の日本では、全国の企業(特に大企業等)に対して、

障害者雇用を義務化しています。

この法律では、社員数の一定割合を障害者手帳の所有者とすることが、

義務づけられています。

2018年に、その割合は、

従来の会社員数「2%」から「2.2%」に引き上げられました。

この割合の引き上げは、精神障害者手帳の所有数が加味された結果であり、

実質的に精神障害者の雇用が企業に義務づけられたことになります。

そして、今後これからも、この割合は増加していくものと見られています。

 

 

この雇用義務を果たしたいと考える多くの企業では、

障害者手帳をお持ちの方に限定条件を設けた求人も行っています。

この求人は「障害者雇用枠」と呼ばれています。

ハローワークでは、この障害者雇用枠専用の求人を、

一般の求人とは別に管理をしており、これに伴って、

障害者雇用枠を使った就職を検討される方の相談を受け付ける、

専用の窓口を設けています。

ですので、障害者雇用枠での就職活動を検討される場合は、

最寄りのハローワークの受付で、専用の窓口を尋ねられてみられると良いでしょう。

 

 

因みに、障害者手帳をお持ちの方は、

この障害者雇用枠の求人、一般求人のどちらに応募することも出来ます。

例えば、一般求人で雇用された場合でも、

雇用先の企業に障害者手帳を持っていることを報告すると、

企業側は障害者雇用枠を満たすための人数として申請を出すことが可能になります。

 

 

 

また、大きな企業グループでは、障害者雇用枠のために、

特別な子会社を作っている場合があり、これが「特例子会社」と呼ばれています。

特例子会社は、当然ながら、障害者雇用が前提となっているため、

企業の中でも、障害へのサポートについて研究をしてから設立されています。

その分、働く方々にとって、障害への理解ある職場であることが、

期待できる企業となっています。

 

 

 

発達障害をお持ちの方は、「スペクトラム」とかつて呼ばれていた程、

その症状や程度、度合いは多種多様です。

ですので、比較的軽度な方であったり、「傾向があるかもしれない」といった方は、

一般就労を目指される方も少なくはありません。

そして、一般就労になると、周囲にご自分の特性を打ち明けるか否かは、

ご本人様次第であると言えるでしょう。

発達障害の特性をお持ちでも、就業にあたって、

目下特別な配慮の必要を感じられない場合は、

ご本人様の意に反して、無理に開示する必要はないと思いますが、

配慮が必要であると感じられた場合は、就職面接の際に、

ご自分が不安や心配に思われている事があるようならば、

予め伝えておくのも一つの方法でしょう。

 

 

 

そして、この時に誤解をしないで頂きたいこととして、

障害者手帳は、障害者を認定したりレッテルを貼ったりするものではなく、

障害者枠雇用をはじめとした公的なサービスを受けるための

「ライセンス」に過ぎないということです。

当然ながら、取得は義務ではありませんし、

勿論それによって「障害」がついたり消えたりするものでもありません。

必要に応じて取得され、必要がなくなれば返却することも可能なのです。

 

 

もしも、そういった諸々のことを検討された上で、

障害者手帳を取得することを決められた場合、

申請には医師の診断書が必要になりますので、

診断を出してもらった病院や医師にご相談をされるのが一番でしょう。

 

 

 

 

このコラムを読まれて、

ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含むをはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、

睡眠障害、自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。